「2025年 我孫子革新懇新春のつどい」に岩井こう市議が参加(25/2/8)
2月8日(土)、「2025年 我孫子革新懇新春のつどい」があびこ市民プラザ・ホールで行われました。
講演会は「日本の食料が危ない−コメ不足と食の安全保障−」と題し、講師は東大大学院特任教授の鈴木宣弘さん。
数日前にはテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」にも出演。今日の東京新聞千葉版にも講演の紹介が載ったこともあり、定員200名の席がほとんどうまっていました。
講演を簡単にまとめると・・・ただし、( )内は講演で述べられたことではありません
日本の食料自給率は38%ですが、飼料は100%近く輸入しているため、実際の自給率は22%だということ。都道府県別自給率では千葉県は24%、東京は0.4%だそうです。
なぜその様になったか。それはアメリカの占領政策の時から続いている、日本人を食糧で支配すること。そしてアメリカで余った農産物を日本に輸出すること。
農薬の基準も米国内と日本輸出向けでは違っているというダブルスタンダード(二重基準)という現実。
1970年は農業予算が1兆円で、最近は2兆円。一方、軍事予算は1970年は5千億だったものが、現在8.4兆円。
ロシア・ウクライナ戦争で、世界的に食料危機・食糧不足となっており、金を出せば輸入出来る時代ではなくなってきている。
令和のコメ不足も単に猛暑とインバウンドの影響ではなく、米を作らせない政府の農政に原因がある。アメリカは例えば消費者が4000円で米を買う時、コメ農家に8000円の補助金を出し、農家には12000円が入る仕組みで、1兆円の税を投入している。アメリカは農家と消費者がWIN-WINの関係にある。ヨーロッパでも同じだ。
一方、日本の農政はアメリカ言いなりで、食料は輸入という政策を続けてきた。2022年のコメ農家の粗収益は378万3000円で、経営費は377万3000円。所得は年間1万円!時給にすると10円という現実。現在のコメ不足もコメ農家にお金は入っていない。
食糧・農業を犠牲にし、自動車工業がもうかる日本の政治・経済を根本から変えないと、日本は世界で最初に飢える国になってしまう。
(戦争になれば食料の輸入がストップするのは誰が考えてもわかるが、メディアもそのことは言わない)
オスプレイやトマホークを買うのではなく、食糧安保に金を使うことこそ日本を守る道だ。(と日本共産党の政策と近い話だった。野党の立憲でさえ日米安保容認という現実!)
亡くなられた森永卓郎さんが「ザイム真理教」と言っていたが、財務省と経産省がなっていない。
質問コーナーでは3名の方が質問し、それぞれ誠実に答えられていました。
大変有意義な講演会でした。


